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業務用エアコンの種類と工事の違い(天カセ・天吊・床置)

業務用エアコン

オフィスや店舗、工場などで使われる業務用エアコンには、天井に埋め込むタイプや天井から吊り下げるタイプ、床に置くタイプなど、いくつかの種類があります。見た目や使われる場所が違うだけでなく、設置工事の内容も機種によって大きく異なります。この記事では、愛知県名古屋市緑区を拠点に東海3県で業務用エアコン工事・空調設備工事を手がける株式会社KRが、代表的な3つの機種「天井埋込カセット形」「天井吊形」「床置形」の特徴と、工事の違いをわかりやすく解説します。

業務用エアコンの主な種類

業務用エアコンは、室内機の設置方法によっていくつかの種類に分けられます。代表的なのは、天井に本体を埋め込む「天井埋込カセット形」、天井から本体を吊り下げる「天井吊形」、床に本体を置く「床置形」の3つです。

このほかにも、壁に取り付ける「壁掛形」や、天井裏に本体を隠してダクトで送風する「天井埋込ダクト形」などがあります。どの機種を選ぶかは、部屋の広さや天井の構造、内装のデザイン、使われ方などによって決まります。そして機種が変われば、必要な工事の内容も変わってきます。

天井埋込カセット形の特徴と工事内容

天吊型業務用エアコン

特徴

天井埋込カセット形は、本体を天井の中に埋め込み、天井面には吹出口のパネルだけが見えるタイプです。室内機の存在感が出にくく、天井面がすっきり仕上がるため、オフィスや店舗、クリニックなどで多く採用されています。吹出口の数によって4方向・2方向・1方向などがあり、中でも4方向タイプは部屋全体にムラなく風を送れるのが特長です。

工事のポイント

天井埋込カセット形の工事では、天井内での作業が中心になります。

主な作業

・天井の開口(新設の場合)と、本体を設置する位置の位置出し
・吊りボルトの取り付けと、本体の吊り込み・水平調整
・天井内での冷媒配管・ドレン配管・電気配線の接続
・化粧パネルの取り付け

機種ごとに必要な天井内の高さ(天井ふところ)が決まっているため、事前に天井内のスペースや梁の位置を確認することが欠かせません。また、ドレンポンプを内蔵した機種が多く、排水を一度持ち上げてから流す「ドレンアップ」ができる一方で、ドレン配管の勾配や接続の確実さが水漏れ防止の重要なポイントになります。限られた天井内のスペースで正確に作業を進める技術が求められます。

弊社でも、老朽化した機種から天井埋込カセット形4方向への改修工事を行っています。実際の施工の様子は、以下の記事でご紹介しています。

→ 愛知県内|業務用エアコン改修工事(天井埋込カセット形4方向)

天井吊形の特徴と工事内容

特徴

天井吊形は、本体を天井面から吊り下げて設置するタイプです。天井を開口する必要がないため、天井内に十分なスペースがない建物や、天井の構造上カセット形を埋め込めない場所でも設置できます。横長の本体から遠くまで風を届けやすく、奥行きのある店舗や事務所、倉庫などでよく使われます。また、油煙の多い厨房向けに、油汚れに強い仕様の機種もあります。

工事のポイント

主な作業

・天井スラブや下地への吊りボルトの取り付け
・本体の吊り込みと水平・勾配の調整
・冷媒配管・ドレン配管・電気配線の接続
・露出する配管の化粧カバーなどによる仕上げ

本体を天井からしっかり吊るため、吊りボルトの強度と取り付け位置の確認が重要です。ドレン排水は自然勾配で流す仕様の機種が多く、本体の傾きや配管の勾配を正確にとらないと、排水不良や水漏れの原因になります。また、配管が室内に露出することも多いため、見た目をきれいに仕上げる丁寧さも求められます。

床置形の特徴と工事内容

特徴

床置形は、本体を床に直接置いて設置するタイプです。天井の構造に左右されないため、天井が高い工場や倉庫、天井に機器を設置しにくい建物などで活躍します。本体に手が届きやすく、フィルター清掃や点検などのメンテナンスがしやすいのも特長です。

工事のポイント

主な作業

・設置場所の床の状態確認と、本体の据え付け
・転倒を防ぐための固定
・壁や床を通した冷媒配管・ドレン配管の施工
・電気配線の接続

床置形は本体が大きく重いものも多いため、搬入経路の確認や、設置場所までの運び込みが工事の大切な工程になります。地震などで倒れないよう、本体をしっかり固定することも欠かせません。天井内での作業が少ない分、配管をどのルートで通すかを現場ごとに考える力が求められます。

3つの機種の工事の違いを比較

ここまでご紹介した3つの機種の特徴と工事の違いを、表にまとめました。

項目
天井埋込カセット形
天井吊形
床置形
主な設置場所
オフィス・店舗・クリニック
店舗・事務所・倉庫・厨房
工場・倉庫・天井に設置しにくい建物
天井の開口
必要(新設時)
不要
不要
作業の中心
天井内での吊り込み・配管接続
天井面での吊り込み・勾配調整
搬入・据え付け・転倒防止の固定
ドレン排水
ドレンポンプ内蔵の機種が多い
自然勾配の機種が多い
設置場所に合わせて配管ルートを検討
特に注意する点
天井ふところの寸法、梁の位置
吊りボルトの強度、配管の見た目
搬入経路、本体の固定

同じ「業務用エアコン工事」でも、機種によって求められる段取りや技術が違います。さまざまな機種の工事を経験することで、どんな現場にも対応できる幅広い技術が身につきます。

どの機種にも共通する工事の流れ

機種ごとに違いはあるものの、業務用エアコン工事の基本的な流れは共通しています。

STEP1:現場調査・準備

設置場所や配管ルート、電源の状況を確認し、資材の搬入や養生を行います。

STEP2:撤去(改修工事の場合)

既存機の冷媒を回収したうえで、室内機・室外機を安全に取り外します。

STEP3:据え付け・配管工事

室内機・室外機を設置し、冷媒配管・ドレン配管・電気配線を接続します。

STEP4:気密試験・真空引き・試運転

配管に漏れがないかを確認し、真空引きを行ったうえで試運転をして、正常に動くことを確かめます。

中でも冷媒配管の接続や気密試験、真空引きは、エアコンが長く正常に動き続けるための大切な工程です。目に見えない部分だからこそ、一つひとつの作業を確実に行う丁寧さが求められます。

なお、家庭用エアコンとの工事の違いについては、以下の記事で詳しくご紹介しています。

→ 業務用エアコンと家庭用エアコンの違いとは?

まとめ

業務用エアコンには、天井埋込カセット形・天井吊形・床置形などの種類があり、それぞれ設置場所や工事の内容が異なります。天井埋込カセット形は天井内での正確な作業、天井吊形は吊り込みと勾配の調整、床置形は搬入と確実な固定がポイントです。どの機種でも、冷媒配管や真空引きといった基本工程を丁寧に行うことが、快適で長持ちする空調につながります。

株式会社KRは、愛知県名古屋市緑区を拠点に、東海3県で業務用エアコンの設置・改修・修理と冷媒配管工事を専門に手がけています。一級冷凍空気調和機器施工技能士や第一種冷媒フロン類取扱技術者などの有資格者が在籍し、さまざまな機種の工事に対応しています。

弊社では、こうした業務用エアコン工事に一緒に携わってくださる仲間を募集しています。未経験の方も、先輩スタッフが現場で基礎から丁寧にお教えします。ご興味をお持ちの方は、ぜひ採用情報をご覧ください。

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